フェイブルマンズのKuriのレビュー・感想・評価

今や現役巨匠といえばの筆頭にあがる
スピルバーグ監督の満を辞しての自伝的作品。

確かにノンフィクション要素多めで
彼が映画と出会ってから、本格的に関わり始めるまでのお話、なんですが。

家族や友人たちの心を揺さぶり引き裂きながら、
映像芸術という麻薬に取り憑かれて離れられなくなっていく自分自身の若き姿を、
過剰にヒロイックにせずに、
(彼の中での)事実に沿って描いているように思えました。

ラストに登場する人物とその顛末に
ニヤっとして席を立てるのが、素晴らしいと思います。