瀬口航平

モリコーネ 映画が恋した音楽家の瀬口航平のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

モリコーネの音楽をこれでもかというぐらい堪能できる映画。配信で観たくなくて、映画館で観たかった。正解。

正直序盤はそこまで魅了されなかったけど、中盤の「1900年」の紹介あたりから彼の音楽が熟成されていって、鳥肌立ちっぱなしだった。

「1900年」はたしか5時間超えの映画なんだけどめちゃめちゃ好きな映画で、具体的に音楽を覚えてるわけではないけど音楽も素晴らしかった覚えはあった。映画のタイトルが流れる前に、音楽と共に映像が流れ始めたときは、そのシーンのことは覚えてないんだけど、「1900年」のような気がしたらやっぱりそうだった。彼の音楽が、おれの中にもちゃんと息づいてるんだなあ。
ミッション、ニュー・シネマ・パラダイス、ワンス・アポン・ア・タイムはまだ観てなくて、、今度ちゃんと観よう。。

彼のことをスピリチュアルなところがある、とか音楽の神が彼を通して表現してるとか、現代のモーツァルト、ベートーヴェンだ!とか賛辞の声が凄まじかったけど、本当にそれぐらいの人物なんだろう。インタビュー中、彼の中で音が生きているのを感じられる。本当に音楽のために生きてきた人だ。。。

彼の中にある創造の湖の源泉の深さすら感じられる映画。
そして彼のことを語る巨匠たちの目にも彼と同じ輝きやインスピレーションが宿ってるのを感じる。世界中の老若男女、音楽を愛するすべての人間たちに計り知れないほどの喜びと感動を与えてくれた紛れもない巨匠中の巨匠でした
瀬口航平

瀬口航平