ケイコ 目を澄ませての寅年さそり座AB型のネタバレレビュー・内容・結末

ケイコ(岸井ゆきの)がとてもカッコいい魅力的な女性(特に佇まい)で一瞬たりとも目が離せなかった。

自分が実生活でろう者の方と接したときに微かに感じる、特別な空気感や孤独感を仏頂面多めなケイコも纏ってて一見とっつきにくそうだけどそれは全然ちゃうかった〜。
会長や親しい人たちに向ける笑顔がとにかく可愛い。
そしてボクシングに真摯に向き合う姿(スピード感溢れるミット打ちやフットワーク)、思わず目頭が熱くなる刹那的な試合のシーンがめちゃくちゃカッコよかった。

特に良かったとこは
・閉鎖するジムを巡って心が折れかけてた時にケイコと会長が鏡越しにシャドーボクシングをするシーン
・ケイコが毎日丹念に書き記している素っ気ない内容の日記、でもなんか泣ける🥹
・ラストシーンの河川敷での対戦相手とのやり取りのシーンとそのときのケイコの心中を表す走り出すところ

生活音や自然音や雑踏音が全編を通して澄んだ感じで、何気ない日常とケイコをはじめ登場人物たちを効果的に演出しててとても良かった。
物語の舞台の下町の空気感がとにかく心地よくって、子供の頃によく再放送で見てた「じゃりン子チエ」を思い出した👧🏻

鑑賞後、おもむろにエレピに向かい
なぜか槇原敬之の「ANSWER」を弾くという謎な行動をしてしまうぐらいエモーショナルな映画だった。