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君を想い、バスに乗るのものレビュー・感想・評価

君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)
4.5
『苦しみつつ、なお働け、安住を求めるな この世は巡礼である』(ストリンドベリ)
トムの旅、山本周五郎が座右の銘にしていたこの名言にぴったりだな〜、と思いました。
人生の終わりが見えた時、自分もこんなふうに自らの手で、人生を完成させて終わりたい。。やり残した事を後悔してじたばたもがきながら、カッコ悪く死にたくないよ…強烈にそう思いました。

若かりし思い出の一つ一つを味わいながら、未消化だった感情を無き妻、娘と共に成仏させていく、最後の仕事。
そんなトムが放つ真摯な佇まいに、人ははっとさせられるのでしょう。

SNSと絡めたくだりは、あっても良かったけど(特に後半はあってこその展開だとは思うし)無くてしんみり終わるのも見てみたかった気がしました。
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