ホラー映画かと思って身構えてたら、まさか泣かされるとは思わなかった。
前半は正直かったるいなぁと思いながら観ていたのだが、老夫婦のドラマが始まってから俄然良くなっていった。パールが監督を処理して踊り始めるシーンは「何がジェーンに起こったか？」を思い出して、老いてなお天才女優の夢を見る、女として求められたい姿に泣けて仕方なかった。そして最終的にそれが念願叶うというのは、もう本当に「良かったねぇ！」と幸せな気持ちになった。そのために生贄になる若者はまぁ、気の毒でしかないんですが。w
ただ、老夫婦のベッドシーンには不満もあって、「もっとちゃんと撮れよ！」と思ってしまった。レビューを見てると、あのベッドシーンは見たくないって感じなのだが、私は寧ろ逆で、もっとちゃんと撮って欲しかった。それこそ若者たちが撮っていたように劇的なセックスシーンを入れてほしかった。この映画を見た若者からしたら汚らわしいのかもしれないが、その理解されない醜さにこそ真の純愛があるはずじゃないのかと思った。それを捉えてこそ、パールはようやく念願叶えられるだろうに。
それぞれのキャラクターへの最終的な因果応報は笑っちゃうしょうもない感じにしてるのも面白かった。「パール」の方はもっとホラー映画ではない方向にいってる感じがして、結構楽しみだなぁと思いました。
