氷雨水葵

きさらぎ駅の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

きさらぎ駅(2022年製作の映画)
1.6
2023年64本目

太鼓が鳴るとよくないことが起こる

◆あらすじ
大学で民俗学を学ぶ堤春奈は、ネット掲示板で’’神隠し’’と話題になった都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることに。

書き込みの投稿者・葉山純子に会った春奈は、当時の経緯やその後の出来事などを聞く。

そして、自身もまた「きさらぎ駅」の舞台となった遠州鉄道に乗る―――。

◆感想
アマプラで見放題配信されていたので鑑賞。ネット掲示板「2ちゃんねる」に書き込まれた都市伝説「きさらぎ駅」をもとに製作された本作、最後まで観た感想としては「んんん~イマイチかな」でした笑
低予算なザ・邦画ホラーといった印象で、驚かせ方や見せ方は古き良き時代のホラー映画を思わせる。個人的にはカメラの振り方が好きな感じで「ああ、昔の邦画ホラーってこういう感じだったよな」と謎に感心。あと、前半と後半で描き方が違うのがよかったと思います。邦画では珍しい一人称視点で展開される前半と、前半を見せたうえでネタばらし的な流れで展開する後半。正直、ホラー演出はなかったし、俳優たちの演技や「えーそうなるの…」な演出に笑いが止まらないのだけれど、まぁつまりは「良くも悪くも」といった感じですよ笑
都市伝説の知名度もあってか話題性の高い作品だとは思うのですが、もっとハラハラドキドキできる脚本というか、演出でもよかったかな。あとCGがチープすぎて無理。「きさらぎ駅」の存在が割と異世界チックだから、CGに頼ってあれやこれやを演出したくなると思うのですが、いかんせん雑でつまらない。怖さの欠片もなく、ギリギリ笑いすら起こる本作なのに、チープなせいで一気に気持ちが冷める…。それならもっと邦画ホラーらしく、カメラアングルや小道具、俳優たちの演技で視聴者を楽しませてほしかったです。
ホラー耐性ない人が本作を観れば雑なCGでもビビりまくるのかもしれんが、そうじゃない人にとっては、ただただ面白くない。とにかく安っぽい!
まぁ明らかB級に近い(個人の意見です)本作に期待しすぎたのが良くないのですが…。
あっさり邦画ホラーを探している人は、流し見程度にどうぞ!
氷雨水葵

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