明石です

オードリー・ヘプバーンの明石ですのレビュー・感想・評価

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)
4.7
「人生で成し遂げた一番大切なことは、苦しみをあとから助けにできたこと。そして無条件に愛せたこと」

ナチ占領下のオランダで愛と食に飢えた灰色の少女時代を過ごし、バレリーナを目指してロンドンに渡るも、戦時下でのブランクからプロになる道を絶たれる。その後偶然の重なりで得たチャンスで、子供時代の苦しみや心の傷を演技に生かし、誰とも違うスターになる話、、と思いきや、驚くべきことに、名声の絶頂期に女優業を引退し、ユニセフの広告塔として世界中を飛び回る彼女の姿に尺の3分の1が当てられている。ハリウッドのアイコンだったオードリー・ヘプバーンがいかに利他的で博愛精神に満ちた人物だったかわかる、作り手の愛に満ちた良作ドキュメンタリーでした。華々しい箇所以外も語ってくれるところが特に。
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