マイ・ブロークン・マリコのddddのネタバレレビュー・内容・結末

ずいぶん前に漫画で１話だけ読んだのを思い出して、気になって見た。
「しらじらしくて反吐が出んだよ！」のシーンで感じたマリコの絶望、怒り、抑えつけられ溜め込んだ激情を爆発させた解放感、反面ついにそれができないまま死んでいったマリコを改めて思い知る強烈なやるせなさ、漫画を読んだときと同じものが蘇って泣きそうになった。

ラストはどういうシーンなんだろう。
これは明るい終わりなんだろうか。
シイノは日常に戻って、少しずつ痛みを受け入れながら生きていくのかと思って観ていたから、手紙なんて出てきてしまったらシイノはまた飛び降りるんじゃないか？と不穏さを感じたけど、それはそれで2人には幸せな終わりなのか？
喪失からの再生を描いた物語、とスッキリすることがわたしにはできなかった。
マリコは死んだ。
シイノは生きてる。
シイノのこれからの人生はどんなものになるんだろう。

最後のシイノの笑顔の裏にある感情がわたしにはわからなかった。
喜びなのか呆れなのか自嘲なのか。
全部なのか。
「シイちゃんのためだけのラスト」という感想を見かけてなるほどなあと思った。
わからなくて正解だったのかもしれない。