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グリーンブックのddddのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

人種差別が題材になっていると聞いていたので、重たい難しい話を想像していたけど、思った以上に爽やかな後味のヒューマンドラマだった💐🚙


粗暴で出鱈目だけど、情に厚く家族を大切にする懐の深い愛情を持ったトニー。
繊細で穏やかな気性を持ちながらも、置かれた環境や周囲からの待遇のせいで抑圧され孤独感を抱えているドクター・シャーリー。

雇用者と被雇用者、
お金持ちと下町育ち、
教養と非教養、
孤独な者と家族や友人に囲まれている者、
理性的と感情的、
南部での身の振り方の知識の有無。

共通点が少なく対比できる部分の多い2人だけど、力関係のバランスがとれていて対等。
わりとスムーズな意気投合で、2人の間にだんだん笑顔が増えていくと見てるこちらも嬉しくなっていく☺️

真逆のコンビではあるけど、黒人とイタリア系移民、被差別属性同士という共通点もある。
理不尽に虐げられることの怒り、無常感を知っている立場同士の連帯感というか、そういうものもあったのかな?

日本生まれ日本育ちで海外経験のない自分にとって「人種差別」は正直あまりピンとこない部分もある。
被差別者としても差別者としても、意識しないで生きてこれたから。
だからこそ、この映画で描かれる差別も含めて実話であり、現代にも続く問題なんだということは理解していたいなと思うけど、意識しすぎて彼らの言動の理由に人種や立場の属性をあてがいすぎるのも違うと思うし、このへんは知識不足で未消化…💭
ただ友情の話と単純化しすぎるのも、人種差別の話と複雑にしすぎるのも違う気はしてる。


「寂しいのなら自分から勇気を出さないと」というトニーの助言にドクター・シャーリーが従うラストに胸が熱くなった❤️‍🔥
あまりにささやかだけど、ドクにとってはすごくすごく大きな一歩。
自分も最近似た経験をしたので、ドクの勇気をトニーの家族たちが受け入れてくれて、ドロレスが「手紙をありがとう」とドクをハグするシーンで思わず涙が出てしまった🥲

好きな映画になりました。
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