このレビューはネタバレを含みます
亡くなった友人の為にできること
幼馴染のマリコを自死によって失くしてしまうシイナ
小さい頃からマリコの家庭環境を知っているシイナは、彼女の手で弔ってあげることを決意する
永野芽郁の叫ぶ演技を初めてレベルで見たかもしれない
彼女の主観で物語が進み、亡くなったマリコと海を目指すロードムービー
マリコがどんな存在であったのか
マリコにとってシイナはどんな存在であったのか
マリコの過去、悩み、問題が明かさていく
圧倒的に足りていないのが、シイナにとってのマリコ
シイナのバックグラウンドをわざと外したにしては、足らなすぎる
それほどマリコとシイナの関係性は良い意味で魅力的だった
どこか脚本に準じているようなシイナの行動が、映画の自然体を消してしまっていた
シイナのキャラ設定やクライマックスでの峠の下りのシーンなどが
どこかもったいない感覚がずっと残る
マリコの父親を責め立てそれが上手く二人重なるシーン、一人居酒屋で叫んでしまうシーン、綺麗な思い出しか思い出せなくなるという恐怖を抱くシーン、完全にズレて行ってしまったマリコとパンケーキのお店で話し合うシーンなど、心に残るシーンが多かっただけに残念
脚本か、演出か、両方か
バランスが取れてなかったかのように感じるほど