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ドント・ウォーリー・ダーリンのsatchanのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オリビア・ワイルドが監督をするというので注目していた作品。ハリー・スタイルズとの不倫報道が大きな騒ぎになり、作品自体への関心が薄れてしまいました。実際に見てみると、私の好きな『プリズナーNo.6』というドラマに設定が似ています。赤いドレスの奥さんが、赤い作業着の男に変わっていますが、赤という点で類似してる気がします。ハリー・スタイルズの奥さん役は、フローレンス・ピューでした。この2人のラブシーンが結構、際どかったのに驚きました。そして、ハリー・スタイルズのことを過小評価してました。歌手がちょっと俳優もやってみた感じでしょ、と思ってたけど、とんでもない!全く違和感ない、演技も上手なんですね。天は二物を与えるよな〜。『ダンケルク』で俳優デビューしてたんですね。

どの家庭も大きな平家で、インテリアがサイコー。リゾート地のホテルみたい。ワックスで磨き上げられたレトロな車も素敵。全体的に映像がカラフルで明るい。車もカラフルだし、カーテン、ラグ、調度品など全てに注意が払われていて、完璧なんです。出演者の衣装も同様で、皆、違う色のドレスやネクタイで、靴やバッグにも注意が払われています。それもそのはず、この世界は完璧だから。完璧な仮想現実の中で生きるように、自分を捨てた人たちの世界だから。みんなの新婚旅行先が一緒だったら、変じゃないですか?それのどこが一体完璧なのか?みんなと違うから良いと思うけど。ラストで夢の世界が虚構の世界だと気づき、無惨な本当の姿を見た時、幻滅しました。だから、見た後の後味は良くないですね。『プリズナーNo.6』の方が私は好きでした。
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