綾

ムーラン・ルージュの綾のレビュー・感想・評価

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)
5.0
なんじゃこりゃ!とんだ傑作じゃないですか!!(興奮)
ああ 観られてよかった。幸せだなあ。

冒頭の演出がまず最高。がっと心掴まれて、ぐいぐい引き込まれていった。
やっぱり “語り役” の存在は、見事な没入感をつくりだしてくれるなあ。ノートルダムの鐘のクロパン然り。昔々あるところに…と物語の幕が開く瞬間には、いつも胸が高鳴る。

なにより、Elephant Love Medley 最高だなあ ほんとうに。
残念ながら私には洋楽の素養がなく、名曲の継ぎ接ぎだと気づくまでに時間がかかってしまったけれど。
ラスト、Heroes から I Will Always Love You にかけての流れには鳥肌総立ち。ちょっと気持ち良すぎませんか!!!!
若かりしユアンさんとニコールキッドマン嬢の桁外れの麗しさも相まって、とにかく至高。超絶バズラーマン仕様!煌びやかさMAX!な背景映像にも負けない、音楽と俳優の素晴らしさ。贅沢過ぎました… 何回もリピートして堪能しちゃったよ…
Elephant Love Medley、しばらく耳のお供になってくれそうだ!

天国と地獄 に合わせて、公爵にショーをプレゼンするシーンも最高。めちゃくちゃ笑ったし めちゃくちゃワクワクした。これぞエンターテインメント!撮影風景まで(勝手に)想像してわらってしまった。

そして私はやっぱり、ユアンマクレガーの「傷ついた目」が好き。彼はほんとうに、繊細で 甘く ロマンチストな役がよく似合う。クリスチャンがあまりにはまり役で、んもう!好き!!ってなった。ころころ移りゆく、その時々の感情に素直な表情からも目が離せない。なんとも守ってあげたくなってしまう、ユアンさん独特の魅力。
ニコールキッドマンの美しさにも驚愕。初登場シーン、「ダイヤモンドは女のベストフレンドよ」と歌いあげる女神に私ももれなく心奪われた。あの華!色気 !造形美!眩いほど放たれるオーラ!流石すぎる。ショーに立つサティーンも 化粧気のない素顔に近いサティーンも、言葉にならない美しさだった。

“ The greatest thing you'll ever learn is just to love and be loved in return. ”

はちゃめちゃに煌びやかな画で魅せるのに、この物語が一貫して訴えるのが、これまで数え切れないほど語り尽くされてきた普遍の真理だというのも良い。

頭からお尻まで、とにかく映画を観る歓びに満たされた。最高の時間をありがとう!
綾