そるて

胸騒ぎのそるてのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

 全体的にもやもやして気持ちの悪い映画です。理「由のある恐怖は怖くない」ということを嫌ったからかも知りませんが、とにかく説明がなくもやもやだけがたまっていきます。

 冒頭は終盤の車のシーンからでやたらと不安定な運転で画面が揺れて変な気分にさせてきたかと思いきや、序盤から中盤にかけてははあまりおかしなことが起こらないにも関わらず、あれ?これホラーじゃなかったっけ?と肩透かしを食らう中、BGMだけがやたらと不安を煽ってきてもやもやます。

 パトリック夫妻の家に行ってからも細かな違和感を覚えさせながらも、
降り返ったた瞬間に見つかったりするベタな演出がなかったり、なんで住所教えるシーンがないのぉと思ったり、ガソリン抜かれたりしてないんだと思わせたり、家から逃亡できちゃうのぉ?、追ってこない?、え?ぬいぐるみ取りにもどるぅ?、何雨降って地固まるみたいになっちゃてんの?、みすぼらしく見せるためだけに沼に落としたの?ってか深すぎでしょ、あの一軒家仲間が住んでるとかないんだ、やっぱり追いかけてきたわけではなく電話で呼んだんだ(電波通じるところまで歩った?わざわざ通じないと言わせたのは何だったのか)、立ちションしている間に逃げないのか、確かに迷うよねぇ、、あぁ結局迷っているうちに帰ってきちゃった、ここだけ妙に迷いがリアルに描かれてるなぁ、銃?雪?まさかの投擲!…等、定番を外してるところと、ホラー映画らしい安直さでもやもやさせられます。

 そして最後まで行ってもパトリック夫妻の目的もやっていることも生い立ちも出会いもなぜ捕まらないのか、写真が大量にある理由も(殺害した夫妻の者を撮っているんでしょうが、ビャアン夫妻のことを取るシーンありましたっけ?)も何も明かされません。
 息子のアーベルが話せないのも、パトリック夫妻がやったのか本当に先天的なものなのかよくわかりません(ラストシーンがアウネスの舌を抜くシーンだとわかりやすくて良かったのですが…(倫理的には良くない))
 パトリック夫妻も(おそらく)子連れの夫婦を殺して子供を奪っているんでしょうが、子供を大切にしている描写が全くない(ありがちな自分たちに子供ができないから、奪っている系統の同期の描写がまったくないどころか基本無視か暴力)ので、子供のいる家族に近づきやすくするためのツール扱いで、余計なことを話さないように舌を抜いているのでしょう(筆談くらいできそうな気もしますが抵抗する気力を奪われているのか障害のせいかよくわかりません)。

 何度も書いた通りとにかくもやもやします。
 ホラーな方向でもミステリな方向でも気分が悪くなるのは間違いないのでそういうのが好きな人にはお勧め。
そるて

そるて