旅先で出会った社交的な夫婦に招かれオランダの田舎で週末を過ごす事になったデンマーク人一家。
親切だけど打ち解けられない感覚、咎める程ではない不快感など、去るか残るかの判断を先送りにしている内、その違和感は声さえ届かない隔りとなっていた…
いや〜想像を絶する胸糞w
けど好き！
許容と拒絶を行き来しながら心理的ストレスを蓄積させたり、そこだけは安心してたのに…から一気に転じる不信など、デンマーク人夫婦の反応を通して体感させられる緊張。
奈落へと落とされる終盤も衝撃やけど、礼儀や愛想笑いが何の役にも立たない肌で感じる違和感が目に見えるものより恐ろしく感じた。
無神経だったり粗暴さも伺えるけど、もしかしたら誤解があったかも知れない。と思わせる切り替えが絶妙やし、一瞬でも心が通じ合えば尚更。
そんな多少は身に覚えのある感覚を巧みに突きながら、善意につけ込み、気付けば引き返せない場所に置かれている。
久しぶりにこんな迷いのない不条理を観たけど、ただ悪趣味なだけではない人間の心理をスリリングに見つめた面白い映画だった。
