コーディー

不死身ラヴァーズのコーディーのレビュー・感想・評価

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)
3.9
両想いになると消滅してしまう甲野じゅんを何度でも見つけては愛す長谷部りの。
不可解な現象に挫けるどころか、より強く好きを浴びようとする彼女の正常。そんな純愛なんて生易しいものじゃない意識レベルでの猛烈アプローチとC7に宿る物寂しさに情緒を掻きむしられた…
なんやこれw好き!

恋なんて単純なもの、否定しなければ在り続ける…と、りのの度を越した純粋さ、盲進に引きながらもw覚悟の裏で波立つ感情に心奪われたし、ここまで全力な好きエネルギーに溢れた映画を観たことない。
まあそこに強引さや危うさは感じたものの、我を忘れるほど好きに夢中になる多幸感を放出しまくる見上愛にノックアウトされた!

投げっぱなしではなく謎の現象の答えも用意されてるけど、正直理屈はどうでも良いや〜って思ったしw〝消えないで〟という切ない想いを別の意識へと昇華させる展開だけで充分満足!

個人的には松居大悟監督の『君が君で君だ』にも通ずるものを感じたし、あんな変態ではないけどw好きへの衝動をひたすら肯定する為の物語に魅了された。