このレビューはネタバレを含みます
人間は多かれ少なかれ自分の心で自分や家族や恋人や友達などとの絆や信頼を大切にして生きていけたら幸せなのだけれど
それを愛するというのだと思ってるけども
家族を捨てアランという恋人と愛し合ってしまったチャーリー
だが、アランはチャーリーと恋人になった事で父親や教会の仕打ちに耐えれず自殺してしまった
そして、チャーリーがうっ血性心不全のステージ3になる程の肥満になったのはアランを亡くした悲しみから逃れる為の過食症が原因
命の危険を感じても病院にもいかず治療もせず
元妻メアリーが来ても娘エリーが来ても
私が感じたのは
自分を大切にしたり守れないチャーリーが妻や娘を守る力もないし
どんなに家族を捨てた罪悪感を抱いてもアランを失った悲しみが彼の今の姿にあらわれていて
それを見たメアリーやエリーがチャーリーに冷たく接してしまうのも共感してしまうし
エリーの為にお金を貯めていても
私がエリーならお金より
父親という絆や真っ直ぐな愛を求めるから
ラストシーンを観ても希望より悲しく感じてしまった
チャーリーの看護師のリズもまた看護師は命や心を救いたいのに思うようにいかないのならそうなるよねと感じた
亡くしたものより
側にいてくれる人の心に寄り添えていたらチャーリーはきっとまだ生きていたと思う
人間の心は弱い部分もあるし
時に、人を傷付けたり裏切る事もあるかもしれないけど
何かを失った悲しみに因われたり
自分を愛せなくなってしまったり
それで、誰かを求めても
縋りついてるようにしか感じれなかった
エリーは、裏切られてもチャーリーの気持ちを感じて
(罪悪感や娘を想う気持ち)
父親を救いたかった
そんなふうに感じた
自分を大切にする事
側にいてくれる人の気持ちに寄り添う気持ち
それが、周りの人を大切にする糧になるんだと痛感した
その事実に気付かせてくれる作品