トムトム

バイオレンスアクションのトムトムのレビュー・感想・評価

バイオレンスアクション(2022年製作の映画)
1.0
今年ワースト決定。

アクション映画好きとしてマジで腹たつ。
怒りしか湧いてこない。

女性アクション物として、まあよくある感じのストーリーではあります。

やはり「ベイビーわるきゅーれ」と比較してしまいます。

あちらが低予算、無名俳優というハンデ面をアクションのクオリティの高さとオリジナリティで全てをひっくり返したのと完全に真逆なのが今作です。

有名俳優や吉本芸人や佐藤二郎を登場させてナンチャッテ感溢れるヌルいアクションと淡い恋愛展開をミックスさせて出来上がった典型的ク○邦画、それが今作です。

原作は少し読んでいます。
いくつかのエピソードを一つのストーリーにミックスしています。

原作はもっとエグめでハードな展開のはずですが、そんな事を人気女優にやらせるわけにもいかずぬるいコメディに逃げていますが若干原作のテイストが残っているためバランスが悪いです。

特に城田優演じるみちたか君の描写が完全に映画のリアリティラインやバランスをおかしくしています。

令和の時代にいまだにヅラ弄りやハゲ弄りをしているのもどうかとは思いますが。

しかしそんな全てが些細なことです。

本当に酷いのと許せないのがアクション演出のしょぼさです。

これホントに何?
これでOK出してんの?

それっぽいアクションをつぎはぎして何となくアクションしている様に見せていますが、全体として今何をやっていてどうやって相手を倒したのか全くわかりません。

横っ飛びとか回転撃ちをこれみよがしにスローモーションで見せていくだけで全くアクションがつながっていません。

そして鑑賞した全員が「カ、カッコわる」と思ったはずである残像を残して高速で弾を避ける演出です。

ここ数年で観たシーンで1番ダサいシーンです。
しかもこれを何回もやる。

え?気に入ってんのこれ?

だりあのエピソードは全くいらんやろ。とか銃声がしても棒立ちで無抵抗で組み伏せられる凄腕の殺し屋ってなんやねん。とかキャラクターの移動が無茶苦茶やろとかツッコミどころはいっぱいあります。

しかし、そんな全てを吹き飛ばすくらいアクションがひどい。

なんか続編をつくりそうな雰囲気があるのが怖いです。
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