このレビューはネタバレを含みます
ここ2〜3年の中国のCGアニメ、毎回言ってるけどめちゃレベル上がってる
もっと獅子「舞」が見たかった。予選と延長戦は分かりやすく勝負つくSASUKE形式でもいいとして、決勝本戦は舞の美をきそう勝負が見たかった
ストーリーは…
はみ出し者チームの胸アツ逆転ストーリー！貧弱な野良猫だった少年は力強い獅子に成り、絶対ありえない奇跡をおこす！
…そこまでなら何でもない話なのだけど
奇跡を起こしてどうなったかというと、チュンはエピローグでも出稼ぎを続けている。父親はまだ回復してないのかもしれない
部屋の写真は3枚。「会場で仲間と」「会場でヒロインと」「昔の家族の写真」…
ヒロインは彼氏いたし、その後とくに親密になったわけでもないっぽい
獅子に成ったチュンは若いオスライオンのごとく、サバンナならぬコンクリートジャングルをひとり生きている
ヒロインの事はドンマイって感じだけど父親ぐらい復活確定してほしかった
（急速な開発と発展…のかげで起きてる作業員の事故、というのも現代中国あるあるな社会問題なのかもしれない、と想像）
もちろん努力や奇跡はむだではなく、チュンはもう以前のいじめられっ子ではなく、逃げない獅子の心で強く生きていける青年になったんだろう。
それはそれとして現実は依然変わらずせちがらい。ロッキー１作目を連想する（でもロッキーは彼女いる…）
あと村のいじめっ子。終盤なんかいい奴っぽいムーブしても、なんも謝罪してないし報いも受けてないよなあ？
それに決勝の強豪チーム。ラスボスぐらいはストイックで正々堂々としたスポーツマン系がお約束だろうに、お前らもウーバーにひどい態度とってたよなあ？？
いじめは水に流さない。ハリーポッターの父がスネイプ先生にした仕打ちも忘れない。
