雄獅少年 少年とそらに舞う獅子の作品情報・感想・評価

雄獅少年 少年とそらに舞う獅子2021年製作の映画)

雄狮少年

上映日:2022年04月29日

製作国:

上映時間:104分

ジャンル:

4.2

「雄獅少年 少年とそらに舞う獅子」に投稿された感想・評価

最高でした!
光、空気の表現が素晴らしい。
わかりやすく書くと「スポ根」ものなんだけど、獅子舞という題材が、スポーツとは微妙に違う意味合いを感じさせる。
終わりかたの切れ味が気持ちよく、そこでかかる九連真人が歌うエンディングテーマも熱くて大好きです。
映画全体からチャウシンチー作品の影響が見えるけど、それが作品の軽妙なテンポに繋がっていると思う。
(序盤の自転車2人乗りシーンは、キッズリターンを意識してるような…気がする)
みずず

みずずの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

何から話を始めていいのやら。

まず、アニメーション。CGが粗くカクカクしていることもあり、最初はキャラクターデザインが微妙に思える。(てか多分キャラデザは微妙なんだと思う笑)
それがしかし、マオとゴウが出てくる辺りで次第に愛着が湧いてくる。不思議。で、女の子の方のチュンがすごくかわいく見えてくるわけ!もはや推し。あのキャラクターデザインから推測するに、中国ではつり目の女の子が一般的にウケるのかな?

そんでもって音楽。めちゃいい。エンディングテーマなんてものすごく良い。あの曲を含めて一つの作品と言い切っていいくらい。(ちなみに毛不易って歌手の無名的人って曲らしい。Apple Musicにあります。)

内容としては端的に言えば、ダサい熱血青春アニメ映画。なんだけど、これが日本人の美徳と合致するのかな。きっとこの映画を観てワクワクしない日本人は絶対にいないんじないかと思う。(注)主に昭和生まれに限る。

あと絶対にハズせないのが、最後の太鼓のシーン!えぐい程のワクワク感!中国と日本と国は違えど、同じ東アジア人には通ずるものがあるんだな〜と胸に熱くなるものを感じた。

《 総括 》
いや、悔しいけど面白い。最終日に頑張って恵比寿まで観に行ってきて本当に良かった。中国アニメだからってナメないで、どこかで機会があれば騙されたと思って是非観て欲しい!

けど前述した通り、CGが粗く普段PIXARとか観ているひとにはだいぶお粗末なデキに感じられると思う。だから、このまんまの脚本と演出で日本のアニメーションスタジオにリメイクして頂きたいのが本音です笑

それでも自分には正直ブッ刺さりすぎて、エンドロールのあとに一人ででも拍手しようと思っていたら、自然と会場全体から拍手が聞こえてきた。その経験も含めて、いい作品に出会えたなと今満足感を覚えている。

おれも競技獅子舞、始めてみようかな!
良かっっっった!!
拍手!!👏👏👏

馬鹿にされ続けてきた少年が、
あぶれ者同士でチームを組んで、
獅子舞を通して成長していく、シンプルな王道ストーリーだけどこれが面白い!!

獅子舞というモチーフが良い。
中国の獅子舞は、高所を飛んだり跳ねたり、綱渡りをしたりともはや曲芸。
獅子舞の動きがアニメーションとしてもとても楽しい。

主人公は18歳という設定だけど、
最初は中学生にしか見えないくらいなよっちいのに、これがたくましく成長していくんだ!

ほんとに王道ストーリーだから、
展開は読めるんだけど、それでもドキドキする。

ただ、あるある展開とはいえ、
クライマックスで主人公が怪我をしてるのに無理を通すのは、ちょっとモヤる。
山場としてはわかりやすいけど、
これからの時代はそうじゃない見せ方をしてほしかった感はある。
でもモヤモヤがあまり気にならないくらいには面白いんだけどね。

あー、良いものを見た!
終了後は拍手しました。

これから全国展開していくそうなので、
応援していきたい!
しの

しのの感想・評価

4.3
王道のスポ根モノをベースにしつつ、芸術の意義についての話にもなっている射程の広さにたまげた。厳しい時代にあって、なぜ我々は「役に立たない」アニメーションを観に行くのか。いろんな意味で観客席をも巻き込んでくるクライマックスに圧倒された。

「はぐれ者がチームを結成して勝利を掴む」という清々しいほど王道なプロットであり、掴み時点で大枠の展開は読める。所々ほぼ『少林サッカー』まんまなディテールや展開があったりするし。しかし、それをデフォルメの効いた、過剰にメリハリのある人物の動きとカメラワーク、カッティングの面白さで描くので、全編通してコミカルに面白く観れる。まずこれが偉い。

ただ、その「読めた展開」になるまでに、こちらの想定よりかなり手間取るのが新鮮であり、一筋縄ではいかないところ。わりと展開に容赦がない。奮起するも出鼻を挫かれる……みたいな流れが何度も続く。この時点で「あれ? 単なる成り上がりものではないぞ」となる。

これはどういうことか。『少林サッカー』と比べると分かりやすい。あちらはスポ根を通じて独自文化を描く話だが、本作は逆に、独自文化を通じてスポ根を描いている。「人生こそ獅子舞のようなもの」という言葉の通り、文化芸術それ自体が、人が生きていくことと不可分であることを描いているのだ。

ここで注目すべきは、「獅子舞が何の役に立つのか?」という即物的な問いが一貫して強調されている点だ。これに対する回答は「獅子舞がいかに役に立つか」ではない。だから、主人公らが掴むのは栄誉や富や権威ではなく、もはや勝利でもない。生きていく意志そのものなのだ。つまり精神性はむしろ『ロッキー』に近い。勝利を収めるかどうかではなく、勝負をするかどうか、その意志を貫けるかが焦点となる。単なる成り上がりものになっていないのはそのためだ。中盤のツイスト展開はそれをさらに強調する。主人公の障壁は「強敵」ではなく、「現実」なのだ。

こうして自然に、むしろスポ根のドラマに必要な要素としてリアルな社会描写を盛り込んでいるのが非常に巧みだ。芸術では解決できない現実の問題をここで描くからこそ、むしろクライマックスの試合が「文化芸術に何ができるか」の回答として雄弁に提示される。

そしてそれは言うまでもなく、本作というアニメーションの存在意義とも重なる。こんなに王道なのに自分でも驚くほどクライマックスの試合で熱くなってしまったのは、そういうことなんだと思う。演出が良いのはもちろん、劇中で試合を観戦する観客と、この映画を鑑賞する観客としての体験がシンクロするのだ。

そしてミドルクレジットがまた良い。主人公は再び辛く厳しい現実に帰るのだが、そこでは即物的なものではない何かを持ち帰っている。まさに映画館を出た後の我々と同じだ。そこからのエンドロールで流れる歌詞のダメ押しで泣く。本作がどんな人に捧げられた物語だったのかが分かる。

正直、人物の動きというか芝居がチャカチャカしているのは慣れるのに時間がかかったし、挿入歌をガンガン鳴らすモンタージュも結構しつこく感じた。もう少しキャラクターの表情でグッとこさせる芝居ができると、いよいよ3DCGアニメとして最強になるのではないかと思う。
面白かった!それに尽きる!

少年漫画とみんな言っているけどわかる。友情、努力、勝利でたくさん楽しませてもらった。

獅子舞が出てくるカットは全部カッコよかったからふんだんに見れて満足感あるし、日常パート含めて、ずーっと面白かった。
主人公はもちろん、主人公以外にもしっかり人間ドラマがちゃんとあるのも良かったな。シンプルだけどそこらへん丁寧に描かれていてグッときた。
やっぱり日本のアニメとは違う「日常」の様相なのも新鮮で、貧困の問題の切実さとかは心にくるものがある…。

太鼓の音がカッコいいので大きい映画館でも是非見たいと思った。もっと広まって欲しい。
touch

touchの感想・評価

4.2
"人生こそ獅子舞のようなもの"
* * *
東京都写真美術館にて。傑作!
.
路地裏の野良猫から雄獅(ライオン)になれ!
「競技獅子舞」に魅せられたはぐれ者の少年たち。大会出場を目指して達人に弟子入りを試みるが…。
俊敏な軽業の爽快感、厳しくも美しい自然描写の細やかさは「羅小黒戦記」すら凌駕する衝撃。中国アニメの最極北!
ただの獅子舞を頑張る、それだけの話なのに心は大きく震え上がる大傑作の中国アニメがまたしても。
複雑な動きをする獅子舞をアニメーションに落とし込むことに成功しているし、冒頭のワンカットの自転車シーン、終わり方の切れ味、どこをとっても一級品。至高のエンターテインメントだ。

海外からの刺客続々「ミューン 月の守護者の伝説」「雄獅少年 少年とそらに舞う獅子」感想
https://tea-rwb.hatenablog.com/entry/2022/05/05/123000
「羅小黒戦記」「白蛇」「ナタ転生」とコンスタントに日本に上陸している、中国アニメーション映画。
3Dのクオリティが凄まじく、カメラワークにも工夫が見られ、王道ド真ん中で楽しい作品でした。
エンドロールの協賛(?)企業の数も毎度のごとくすごい数で、お金をかけて大作を作ってるな…と雑な感想も抱きました。
血が沸騰するほどの熱量よ…!
貧しくて周囲から馬鹿にされる少年が獅子舞で不可能に挑むというわかりやすいストーリーに胸の鼓動が高鳴るのを感じました!
特に後半からラストまでは思わずこちらも拳を握りしめるほど…!

CGアニメーションも美しくてさすが中国クオリティ!あと最初のアニメーションには目ん玉が飛び出ました
碧

碧の感想・評価

4.0
予告編を見て想像する通りの、努力・友情・勝利的なお話ではあるんだけど、日本と違って中国らしいところというか、甘さがほとんどなくて、辛いことばかり。
女性はあまりカウントされてない話だけど、色々と涙が止まりません…。

音楽のちゃんぽん具合がすごい。





【ネタバレ】







終わり方が超かっこいい。

名もなき凡人を鼓舞するエンディングテーマがまた、泣ける…
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