このレビューはネタバレを含みます
作品詳細の文面を読んだだけでは医療サスペンスなのか〜くらいに思って候補には入れてなかったけど、たまたまプレビューで作品内の雰囲気が少し観れたら、期待度が上がったので観てみた。
事実に基づく内容だから悲しい現実ではあるのだが、映画としては静かに丁寧に人間関係を描き、どこか不穏でゾワゾワするストーリー進行で見入ってしまう。
★自分用のあらすじ＆ざっくりネタバレ
シングルマザーで看護師のエイミーの勤務先に経験豊富な新人チャーリーがやってきた。真面目な人柄で仕事を熟し、患者にも献身的で、主人公の体調や家庭事情に関しても親身になってサポートしてくれて子供達とともに友情を築いていく。
ある日、担当していた高齢の患者が亡くなった。急変というのは不思議ではないが、あまりにも突然すぎて信じられない事だった。
エイミーが勤務中に持病の発作で苦しんでいるとチャーリーが病院のシステム欠陥を利用して薬を手に入れてくれたのだ。エイミーはチャーリーの行動に少し不安を覚えた。
患者の死から７週間が経った頃、突如として警察に捜査依頼が舞い込む。既に火葬された患者の捜査とは何故なのか？依頼してきて早急にクローズしたがっているのは何故なのか？謎に包まれた事件を調べるうちに辿り着いた人物とは…。
ーーーーーーーーーーーーー
と、視聴者としても早い時点で色々と不審な点に気付ける流れで、患者の不審死の疑惑を誰も語りたがらない病院の隠蔽体質というのも描かれているし、その影響で捜査が進まない刑事のシーンは少し中途半端だった気がするけど、また新たな不審死をきっかけに主人公が疑惑の相手を信じたい気持ちと、恐ろしいことをしてるとしたら顔色一つも変えない事に違和感と恐怖を感じ始め、捜査協力をしたら一気に物事が進んだという点が如何にも映画らしい展開だなぁと。
時間の流れが早く感じるがしっかりと組まれているので混乱は少ない。
そして最後は切なく終わった。彼女と彼の間には短い間でも友情と信頼関係が築かれていたからこそのラストシーンだった…。しかし、語られてなさすぎる犯行動機と人物背景が最後の最後でモヤモヤを落とすことに。
それでも、じっくりと観れた良き映画でした。
主演二人の演技が光る医療サスペンス。
