りーLiNai

THE BATMAN-ザ・バットマンーのりーLiNaiのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

長文になってしまった(笑)


音響が最高。
場面転換とか音響マジで神懸ってる!
特に足音!!!!!

バットマンシリーズの中で久々に面白いと思った!

80&90年代の世代なので
子供の頃からバットマン・フォーエヴァーが好きなんだけど、(フォーエバーはリドラーとトゥーフェイスが狂気すぎてコメディ感があるよねww)

今回のTHE BATMANはフォーエバーよりも人間ドラマをじっくり描いてて、ロバート・パティンソンの演技がとても良い。自暴自棄なんだけど、もがいてもがいて、もがきながら自分を納得させて生きてきてる感じがとても良い。

アルフレッドには父親の役割を求めているようで、実際はそうではないと冷めている感じとか。でも今回の事件で心境が変わるところとか。(これがよく知られてる阿吽の呼吸・信頼関係に繋がるんだなーって、ほっこりした。)

そしてキャット・ウーマンとの出会いで、少し自立した感じも良い。
【追記:ただのラブロマンス要素じゃなくて、己の存在意義と復讐を求めている若者同士が見つけた、ひと時のオアシスなのかもね。でもそれは蜃気楼で、交わることなく自分の道に戻る通過点でしかなくて…って勝手に解釈して切なくなった。】

いや〜しかし、バットマンって原作とアニメが意外とポップで、実写版はコメディだったりシリアスだったり色んな作風で作られてきたよね。

ダークナイトシリーズでレトロ脱却した近代バットマン像が確立されたなぁって思ってたけど、ダークナイトシリーズはヴィランズのクセが強いんよ!(笑)主人公の存在感薄れちゃってるしスピンオフ出来とるし(笑)

おっと、ちょっと脱線したわ。

そんでね、今回のTHE BATMANでとても好みだなー!って思ったところは、

バットマンの根底にある【復讐】について。

復讐行為は悪を倒す正義のヒーロー!って単純な話じゃないんだよね。誰かを救うために復讐代行を営業している訳でもなく、ただ単にバットマンが下調べしてコツコツと悪党を潰していってるので結果的に救われる人がいるならばダークヒーローなのかも知れないけど、実はあんまり好まれていないヒーローっていうイメージの原点回帰と、若き日の未熟なブルース・ウェインに合わせて作り上げられるのが良い。

【追記:だから個人的に今回のバットマンにジョーカー達のようなヴィランズ像を見出してほしくない。確かにバットマンの性格・行動原理は歪んでるよ。運良く正義側だと認めてくれてる人がいるってだけ。でも快楽を求めるのと安心を求めるのはイコールではない。】

そして、まだまだ体術が弱いところに最高にキュンとした!バスへの着地に失敗した時、痛そう!って心配になっちゃった…頑張れ!って応援したくなったね。

★ペンギンとの対峙はちょっと中途半端だったけど噛ませ犬なのでね…次回こそヤバいんだろうなぁって想像してワクワクする。

★リドラーが凄い良かったなぁ!後半の捕まる直前と対面した時は狂気が失速してて残念だったけど。次回に期待したいね。

まぁ、続編あるのか知らんけど(笑)

本当に面白かったー!
スチールブックとサントラ買うわ!
りーLiNai

りーLiNai