あの世界的に有名な原作を視覚的に捉えて楽しめることは大いに値打ちがあります。
映像化してみると、 殺された男がどれほどの恨まれてたかが鮮明に伝わりますね。その殺され方も猟奇的で衝撃を強く感じます。
オリエント急行の車内というワンシチュエーションの中で、これだけのスター俳優を揃えたことも目を見張ります。豪華列車に負けないだけのゴージャスさです。
犯人探しの探偵ポアロの尋問なんか、一人一人の俳優がスゴすぎてワンカットが絵になってました。個人的には、お年を召されても相変わらず美しいイングリッド・バーグマンが印象的です。
アガサ・クリスティの小説でお決まりのラストの全員集合となると、スターたちで更に豪華絢爛となります。
本作の事件の背景はアメリカで実際にあった女児誘拐事件でした。この殺人事件はその復讐劇なんですが、主演クラスを揃えたキャスティングによって正義の鉄槌が下された気にさせてくれます。だから妙に爽やかな印象を残してくれたと思います。
