サーフ

カリガリ博士のサーフのレビュー・感想・評価

カリガリ博士(1920年製作の映画)
3.3
なんとなく「カリガリ博士」という映画の存在は知っていたけれど100年前のに作られた映画とは思わなかった。
ジャンルとしてはホラー。元祖ホラー映画だったりするのかな?

この映画のチェザーレのビジュアルがめっちゃ好き。ゴシックで耽美的な見た目。ポップに昇華された「病み」といった感じで後世の色々なキャラクターに影響を与えたんだろうなと思う。個人的にはBUCK-TICKの櫻井敦司っぽいなと思った。

この映画のセットも凄く良い。壁でありドアであり様々なものが歪んで描かれていて、セットだけ見ると前衛的なアニメーションみたい。でも登場人物は三次元。三次元と二次元の間のズレ、エアポケットの世界のようで凄く印象的だった。

ストーリーもラストの展開は予想以上に捻られていて、「100年前の映画でこんな展開するんだ」とちょっと驚き。
モノクロの映像、歪んだセット、ホラーチックで進むストーリー、鬱展開とかなりダークな世界観。ティム・バートンあたりがリメイクしてくれないかな。
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