NOPE ノープ
う〜〜ん………つまらん………
空飛ぶ巨大羽衣クラゲに人間のみが捕食され、消化され、排泄されて終わるだけという……
もう少し何か意味のある設定や面白い展開を含めることは出来なかったのかね……
ともかく、巨大クラゲの腹の中のシーンが何よりもチープで、まるで学芸会のセットのような有り様だったところが本当に残念だったよ。
巨大クラゲが近づいて来ると電子機器の稼働性能が著しく低下することにより、どの程度近くにいるのかが分かる、とか、雲の上からでも人のささやき声を聴き分けて一瞬で地上まで降りて来て吸い上げてしまう、とか、そもそも動物と同じで目を見なければ、否、眼(がん)を付けなければ襲われない、とか、巨大な何かを生物として扱っていることが見て取れる設定を多数採用している点は興味深かったよ。
が、しかし……
そもそも全てに関して意味が無いというのは、せっかく2時間11分も観ている視聴者あるいは鑑賞者に対して、誠実さを感じられなかったよ。
ただし、この映画が実はコメディである、ということに気付いた途端に面白さで笑い続けることが出来た。
お兄ちゃんの最後のシーンに至っては『夕陽のガンマン』か何かをパロディっていることが見て取れるので、もはや爆笑だったよ。
ともかく、お兄ちゃんが何故か牧場へ馬にエサをやりに帰りたがるという設定が面白かった。
巨大クラゲに喰われてしまうって……
と言う訳でだ。
この映画はコメディ&パロディだったよ。
怖い場面など微塵も無かったことがその証拠だな。
以上だな。