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MEN 同じ顔の男たちのSUのネタバレレビュー・内容・結末

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズを筆頭に、現れる男という男からめちゃくちゃされ続けバカンスもままならず次第に恐怖のどん底に突き落とされていくハーパーだったが、謎のマトリョーシカ現象が始まると呆れた様な表情になるの笑った。顔が「もうええわ」と言っている様にしか見えず限り無く同調した。
メンヘラジェームズ、セクハラ牧師にモラハラ警官、全裸白塗りも小僧もイカれドライバーのジェフリーも一般的ヤバ男の平均水準を遥かに凌駕した異常者ばかり。
パブでは顔が同じ男が大量発生しているにも関わらずハーパーを含めそこには誰も微塵もツっ込まず全力スルーな辺りハーパーには男など基本全員クソであり同じに見えているということだ。
最後の分裂で返り咲いたジェームズは何かしら謝罪するだろうと思いきやその口から発せられたのは"愛が欲しい"。何を言っているんだこいつは。男以前におよそ人とは思えない発言に疲れ果てたハーパーは全霊の溜息を吐く。
ここまで来るとハーパーが悩み続けていたのは罪悪感や懺悔などでは無くジェームズを自らの手でぶち殺せなかったという後悔に起因しているのではとも思えてくる。
描写されてはいないが夢でも現実でもどちらでも良いのでジェームズを斧でグッチャグチャのベロベロのブリッブリにしてくれたと信じたい。
終盤の気味の悪さは尋常ではないがその映像美に圧倒された。
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