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ファーゴのSUのネタバレレビュー・内容・結末

ファーゴ(1996年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭「この映画は実話に基づいています」と説明しておきながら完全なるフィクションらしい笑
チンピラのカールとゲアはジェリーの妻を誘拐した逃走中、車にナンバープレートを付ける事を忘れたことから警官に止められてしまいやむを得ず警官を殺す。
更に目撃者の一般人2人を全力で追い回し適当に殺す。
カールは取引の場でキレてしまいこれまた簡単に社長を殺す。
強引に手に入れた92万ドルを浅く掘った雪の中に隠しそこに目印として小さなスコップを刺しておくが、後で絶対見失う未来が想像できる。
もはや行動全てがアホすぎるドタバタコメディ。そんな無口なゲアとおしゃべりなカールの会話もいちいち面白い。
また、ジェリーも負けず劣らずポンコツで、何一つ思い通りにいかずキレてモノに当たるシーンが特に最高。ジェリーの妻も誘拐されている間にとる行動にポンコツ性を感じる正に同類である。
意外にも印象的であるのはマージら警官の食事シーンが妙に食欲をそそられる点。ハンバーガーとビュッフェが凄く美味しそう、、
金に目が眩んだポンコツらの奇行を占めるのは婦警マージ。逮捕したゲアに言う「お金より人生はもっと価値があるのよ」
絵描きである夫ノームの絵がたかが3セント切手の絵柄に採用されたことをマージは大いに喜び「私たち幸せな夫婦ね」とこぼす。2ヶ月後の出産により2人はお金より価値ある幸せを得るのであった。
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