takanoひねもすのたり

無情のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

無情(2019年製作の映画)
3.0
ポーランド産スリラー。

背景の説明が全く無いので、起こったことだけ抜き出すと
・森で少女Aが青年を射殺
・青年の葬式
・24時間?48時間?の間は復讐が黙認。
・殺された青年の妹・少女Bが少女Aを殺害する役目を負う。
・少女Aを追い詰めるも射殺を躊躇う少女B
・2人の間である計画を立てて実行、成功。
・復讐は自主的中止となり、2人はお互いの血が入ったグラスを飲み干し、和解となる。
・少女B、無情な結末、エンドロールは再びお葬式の場面。

少女Aと少女Bの家は、怨恨があり、また「誓約」というのがあるので、マフィアっぽいグループの一員なのかも。
家族の誰かが殺されたら復讐せよ(時間制限付)という掟があるらしく、少女Bは少女Aを殺したら次に狙われるのは自分なので、殺したくないし死にたくない。

物語の半分は、少女Bが掟を実行する迄で、後半は少女2人が現状の詰み状態からの抜け出すためのあれこれと、友情めいたやり取り。

そういう縛りなのね……と、合間合間で情報補完しつつ(合っているかは分からんが)観てましたが、よく分からない緊迫感だけは画面から伝わってきた。

お葬式で列席者と神父さんが煙草を吸う……という儀式、これはポーランドにある正式な葬儀の手法なのかな?
何にせよ絵的には神父さんが煙草すぱーっとやるの場面、意外性と不良っぽくて映えて良かったです。

緊迫感が続くものの、背景説明が無いため座りが悪いですが74分という短さなので、意外と飽きずにみれた。

ラストは無情でした……。