なんかめっちゃボロボロ泣いたんだけど、感触は『モンゴル野球青春記』とか『疾風 スプリンター』枠なのだった。数学の取り扱いはめちゃくちゃ好みなんだけど、ほかの展開がなんかこう、バランスが…。彼女の扱いもうちょっとなんとかならんかったのか。めっちゃ泣いたけど!
多分私がナンダカナーと思ったのは、学校の空気を寒々しくしようとするあまり、実在感が凄まじく希薄なところとか、用務員がゴミ箱を整理する軍手で生徒の制服の襟を整える時の匂いのなさとか。上滑りしているように見えて。めちゃくちゃ泣いたけど!
主人公の位置づけ的に『少年の君』を連想するんだが、ああいう切実さもなくて。