イバ

不思議の国の数学者のイバのレビュー・感想・評価

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)
4.0
主演がチェ・ミンシクさんということで、公開を心待ちにしていた作品。
韓国社会の経済格差、学歴主義に伴う差別、脱北者への差別など、社会問題も含めてながら、素晴らしいヒューマンドラマとなっていた。
ミンスクさんの社会に諦念した瞳と、数学に触れるときの喜びに満ちた瞳。セリフがなくとも体現される姿は本当に素晴らしかったです。
また、チェ・ミンシクさん演じる数学者イ・ハクソンが働く学校で交流することになる学生ハン・ジウを演じた、キム・ドンフィ。
学歴、経済格差社会の波にのまれながらも、自立し前を向く姿は、眩しく、しかしながら観るものに寄り添う優しさがありました。
数学者ハクソンと学生ジウ、二人の姿は観るものの背中を押すような、そんな温かい作品でした。
イバ

イバ