イモリん

かがみの孤城のイモリんのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

現実離れした設定であるが、多くの人の心を掴む作品。
なぜだろうか。
それは私達も同じ感情を幾度となく味わってきたからではないだろうか。
様々な人との出会いと別れ。
前世が本当にあるなら、それを何度も繰り返してきたんだろう。
最後のリオンに話しかけられたこころのポカーンのように、覚えてないんやけど。
私達はこころ達のように、たくさんの人の支えと、過去の自分が振り絞った勇気によって今ここに生かされてるのかもしれない。

これは若い世代には特に観てほしいな。
「ひとりじゃない」って感じてほしい。
みんな忘れてるだけでたくさんのドラマがあって、味方がいて、色々乗り越えてきたから生きてるんだお。
素晴らしい存在なんだお。

ほんまにめちゃめちゃ大好きな小説やから、イメージが壊れそうで観るのがちょい怖かった。
でもさすが原監督、ナチュラルテイストでわいは好きやった。
ちょっと駆け足やったけど、まあ文庫本2冊分をまとめないかんかったから仕方ないわな、おーん。(それは岡田監督)
ようやっとる。

高校時代を思い出す。
高校デビューに失敗して虐められたsixteen。
学校の仲裁で虐めは終わったが、透明人間と化したseventeen。
受験勉強に打ち込むことで、はじめて周りの人の支えに感謝できたeighteen。
思い出したくない過去であるが、そんな時代があったから今があるかも。
ひょっとしたら最後の1年は城に行ってたのかも。
そんな妄想も素敵だおね。

とにかく淋しさを抱えてる人には観てほちい!
そして小説も読んでほちい!
読み終わったら、孤独な夜を笑い飛ばしてほちい!
びえーんなってほちい!
イモリん

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