イモリん

EO イーオーのイモリんのレビュー・感想・評価

EO イーオー(2022年製作の映画)
4.4
ロバの目線で紡がれる映像。
もちろんフィクションではあるが、言葉を発することができない、意思疎通ができない(あくまで人間と)ロバという存在から見たとき、人間社会はこうも醜いものだったのか。
ただただ涙が止まらなかったが、この映画を観終えて感じたことは3点である。

1つは、生き物への敬意をもって生きたいということ。
言うまでもなくEOが受ける扱いはアニマルライツの侵害。表情から読み取ることは難しいが、どこか哀しみを帯びて見える。
殺処分される動物たちのシーンでは、「いのちの食べ方」を思い出した。人間の都合で殺される命に、人間は何を思うのだろうか。
残念ながら、何も思っちゃいない人がほとんどだ、私も含めて。
これを機に、毎食「いただきます」と感謝を表そうか。そんなことで俺っていい人やな〜って気持ち良くなれるなら、人間はなんて楽な生き物なんだろう。
ビーガンになったら罪を背負わなくて済む、なんてわけなんてないし、どれだけ潔癖を主張しても同じ社会システムの中で恩恵を享受してるなら連帯責任さ。
愚かなすまし顔で善人になったつもりになってる人は、考え直した方がいい。
人間、生き物の犠牲のうえで成り立ってるんだから、せめて生き物敬え、大切にしようぜ。

2つ目は、
イモリん

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