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かがみの孤城のayukoのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

昨年公開のアニメ映画ですね!

不登校の中学生・こころは、部屋の鏡から別世界へ迷い込む。その城には他に6人の中学生がいて、鍵を探すように狼の面を被った少女に説明される、ってお話です。

最初はうーん、大分ファンタジーだなあ、と思い、壮大ファンタジーな割にアニメ描写は割と普通…と思って見ていましたが、中盤からは世界観にも慣れ、楽しめました!

基本は中高生向けの作品かなあ、と思いますが、ヒロイン・こころの心情が丁寧に描かれ、思春期の痛々しさを思い出し、大人にも充分刺さる作品に思えました。

アキの正体は早々に予想がついたし、皆生きてる時代が違う、っていうことも予想がついたのですが、オオカミの正体はわからなかったな。

一年も一緒に過ごしたら、生きてる年代が違うってお互いすぐ気付きそうな気もしたし、どんな願いも叶う、という設定に、例えば世界平和のような壮大な願いにしていたらどうなるの?等の突っ込みは入れたくなった。

でも、このトンデモ設定の物語を、登場キャラクターたちの心情に寄り添って、説得力を持って仕上げていて、ちゃんと感動させられた。原恵一監督の手腕、でしょうか。

こころをイジメていたクラスメイトたちが、酷い目にあって爽快、っていう話ではない。そこもまたリアリティ、で良かった。不登校だったこころが、少し成長して一歩を踏み出す物語。

もしかしたら、こころが見ていた長い夢の話だったのかもしれない?
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