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エドワールとキャロリーヌのkossのレビュー・感想・評価

エドワールとキャロリーヌ(1951年製作の映画)
4.3
他愛もない理由の夫婦喧嘩を、アパルトマンの部屋と伯父の邸宅パーティーの2ヶ所だけで見せることの驚き。

ミニマムな設定と展開なのに、豊かな感情があふれるソフィストケイテッド・コメディの到達点。

オープニングとクロージングの窓越しの通り、横移動、クローズアップ、カットバックするカメラ。訪ねる、電話する、待つ、待たせる行動。お得意の平手打ちに鏡、メトロノーム。流れる音楽のように見事な編集がなされる。

ジャック・べッケルにかかると、ベストとドレスのささいな原因が、人生を表象する問題になる。
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