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ハイ・シエラのkossのレビュー・感想・評価

ハイ・シエラ(1941年製作の映画)
3.7
まるで西部劇のような犯罪映画。特赦が犯罪を導き、リゾートホテルの宝石泥棒、お尋ね者には懸賞金で「WANTED」、モーテルは駅、荒涼たる道路は馬でなく自動車が走り、逃亡はカーチェイスになるが、そびえ立つハイ・シエラを登攀する銃撃戦は西部劇そのまま。

ハンフリー・ボガートの出世作だが、クレジットのトップはアイダ・ルピノ。ラオール・ウォルシュ映画のルピノは「夜までドライブ」、「私の彼氏」と男を自分のものできない哀しみの情感が深い女で、いつも主役。ラストは「私の彼氏」と同じようにルピノの表情と姿で終わる。
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