最新鋭のレーザーメスを開発した医師が、おできのモンスターを誕生させてしまう。1961年の医療業界を背景にしている、低予算モンスター・ホラー。
ザ・低予算映画のため、緊急事態に陥っている療養所のシチュエーションと、必要最低限の登場人物により本編が構成されている。医師の奇行に不審感を抱いている中年の女性看護婦を主役に据え置きながら、彼女の猪突猛進を描いていく作風。
登場するモンスターは、マタンゴを思わせるデザインになっており、手作りの特殊造形で表現されている。膿を豪快に噴出させる行為が不快かつ愉快なのだが、残念ながら中盤で膿描写が停滞してしまう。
主人公の女性看護婦がフィジカルに動いてくれるため、役者の芝居をそれなりに楽しむことができるが、やはりフレッシュな女子の不在が心惜しい。若い娘が膿の顔面シャワーを浴びまくる「膿BUKKAKEが観たかった」というのが本音。