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雪之丞変化のNMのレビュー・感想・評価

雪之丞変化(1963年製作の映画)
3.0
美。
この豪華キャスト。
脇役に雷蔵とはどれだけ大きな記念かわかる。小物役もチャーミングにこなす。悲しい復讐物語の中で、一人ユーモラスな役どころなので印象に残る。
それにしても映画出演300本とは凄い。訳が分からなくならないのだろうか。

復讐ものは、果たしたその後も心が晴れないものが多いが、雪之丞のその後が明かされないのが余計に切ない。

音楽もやけに洒落ていて良い。
またいつか観たい。


メモ
忍夜恋曲者……(しのびよるこいはくせもの)江戸時代に書かれた。源頼朝の家来、大宅太郎光圀(おおやのたろうみつくに)が主人公。将門の残党狩りをしている。相馬に来て、身分を隠した、平将門の伝説上の娘で妖術使いの滝夜叉姫(たきやしゃひめ。雪之丞の役所)に出会う。滝夜叉は色仕掛けで懐柔しようとするが、文武に優れた光圀は正体を見破り、敵対する。二人の踊りや、雪之丞がラストで演じている立ち回りが見どころ。
河原者……江戸時代の被差別民の呼称。及び、能や歌舞伎役者の別称。多くは役者が自分を謙譲して使う。
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