あらすじメモ
ボルティモアで暮らす主人公。
アートが盛んでにぎやかでもあり、昔から人種差別とその衝突が耐えない町でもある。
彼はダンスが得意で、クラブに行けば女性たちも一目置く。
家庭は里親で血は繋がらないが毎日にぎやかで円満。
口数はそれほど多くないが友人や妹などには優しく接する。
別に根っから悪いやつではない。しかし実際いつもつるんでいる親友たちと息をするように日々窃盗などを犯すし、ふいに銃口を向けられることもしばしば。それが日常。
あるとき彼らは偶然窓ガラスを割った夜の学校に忍び込み、悪ふざけしていると警備員に見つかってしまう。
友人たちを逃し、彼だけ捕まった。
損害額は結構なものとなり、奉仕活動200時間をくらう。
活動先は先日のその学校。主に校内の掃除。自分の学校が終わったあとここへ来て活動する。
行ってみるとそこは芸術学校で、バレエやクラシック音楽、油彩などの学生たちを思わず物珍しそうに見つめてしまう。
少し興味を持てそうなクラスを見かけた。現代的なジャズダンスだし、音楽もDJが演奏する。そのクラスのある女性のダンスに惹かれた。
女性とその親友も彼を見つけ、意識する。いつも来るし、そもそも彼はけっこう外見が良い。
活動が終わり迎えに来た親友たちと踊っている様子を、その女性は窓から見かけた。
その女性は発表会を前に猛練習の日々だった。
しかしパートナーが怪我で参加できないことに。もう本番まで2週間だというのに。
急いでパートナーを探すが、募集に集まったのは彼女をリフトすらできないような人ばかり。
募集者が全員帰り落胆していると、掃除しながらそれを見ていた彼は軽々と彼女をリフトした。彼女は彼をパートナーにすることに。
彼女はその発表会でスカウトが来なければ母親にダンスを辞めさせられる。
母子家庭で、母親は一般の学科に進学させたい。応援してくれていた父は亡くなり、家ではプレッシャーを感じる日々だった。
彼女の将来はどうなるのか。
そして彼自身は、一つのことをやり遂げ、自分自身を変えることができるのか。