kei

非常宣言のkeiのネタバレレビュー・内容・結末

非常宣言(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ソン・ガンホ、イ・ビョンホンとくれば期待大!と思い鑑賞。

パニックエンタメとしては面白かった。
最後までどうなるのかな?と思わせてくれるのは、さすが韓国映画。二転三転は当たり前。

ソン・ガンホの仕事に熱く信頼される刑事役も、イ・ビョンホンのトラウマを抱えた元パイロット役も、個人的にはチーフキャビンアテンダント役のキム・ソジンも、人間味溢れてて物語のリアリティに一役買ってた。

残念なのは、細かいディテールの詰め。
母の抑圧から放たれた犯人が、母のいない父娘を執拗に狙うのは(目撃されたかもしれないにしても)なんだか説得力に欠ける気もするし、そう簡単に他国が着陸を許さないだろうことも最初から予測できそうなものだし、そもそも他国が気づいた変異の可能性を自国でも気づきそうなものだし、刑事が妻を体を張って守るにしては導入部分の家族の描写があっさりした関係のようにも見えてしまった。

文句ばかりになってしまったが、エンタメとしては楽しめたし、ハラハラもドキドキもちょっと涙も出た。
あと、終始機内の空気が少し霞んでいるような映し方で、ウイルス蔓延の恐怖感がさらに増したり、カーチェイスでの追いかけて横転する車側の視点は、目から鱗な感じもして、これぞ映画な楽しみもたくさんあった。

ザ・ハッピーエンド!とはいかないが、結局元パイロットが韓国に残っているところから、トラウマは解消されてパイロットに復帰したのかな…
あとは刑事が回復してくれるのを祈るばかり。

ワーワー言いながら観たい時に、オススメ。
kei

kei