え!なんか思ってたのと違う!
ミステリの皮を被った恋愛映画やん!
サスペンスフルな展開を期待したけど、そういうのも全然ない。
ミステリの部分はまんますぎるし。
現在の法廷劇を軸に、"湿地の娘"と呼ばれる女の子の反省を回想していく。
あんな毒親に育てられたカイアには同情するけど、男選びが酷すぎる。
純粋な少女がクズ男に騙される過程を見せられても嫌な気持ちにしかならない。
騙される方も騙される方と言いたくなるくらい、ホイホイついてくのも何だかな。
そもそもテイトだって、彼の行動は「はぁ?」て感じ。
めちゃくちゃ都合のいいことばかり言ってる男にしか見えません。
しかも口では何とでも言えるけど、逃げ出した彼の言ってることを何故信じる?
法廷劇にしても、あんな証拠だけで起訴する警察も警察だし、その年代やら田舎町ならそういうこともあるのかなと思ったけどモヤモヤは残る。
だからあの弁護士が最後に良い演説をかますとはいえ、あまり心に刺さらず。
あとカイアが貝を売って生活してるだけにしては小綺麗すぎやしませんか。
それこそサバイバルに近い生活でもおかしくないのに、生活感が感じられない。
散々文句ばかり垂れたけど良い部分もあった。
カイアが書き溜めてきたものが彼女自身を助け、自立していくところ。
むしろここをメインに持ってきた方が良い映画になった気がする。
原作があるからそういうワケにもいかんけど。
あと雑貨屋の夫婦がもうめちゃくちゃ良い人達で、この2人の言動に対して泣きそうになったよ。
テイト役の人は傑作戦争映画「アウトポスト」やぶっ飛びアクションホラー「シャドウ・イン・クラウド」に出てるらしい。
え、出てたっけ?
カイアの父親役は「アンビュランス」のバカ刑事でしたね。
デヴィッド・ストラザーンはいぶし銀の魅力。
しかしフィルマにしろ何にしろ世間的な評価は結構高いみたいなので、僕がズレてるだけかもしれません。