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警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件のhimaccoのレビュー・感想・評価

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ルーシーさんのご冥福をお祈りします。未来が待っていた、その人生を絶たれたこと、恐怖でさぞ悔しかったと思います。

警視庁も男主体の組織。仕事をこなして成果を出すことにプライドや誇りを持っているのはわかるが、女性を見下していそうでなんかイラッとした。

過去に被害届を出したことがあるが、'相手が刃物を持っていなくてよかった'だの'薄い服を着ているのがよくない'だのと、こっちが被害者なのに直後にかけられた言葉がそれでショックを受けた。
虚しくなった。
後日、犯人らしき奴が捕まったから確認してくれと見に行ったが、顔はわからないと正直に伝えると、イキった若い刑事に「見てないのかよ」と吐き捨てられて傷が深まった。あの偉そうな態度は忘れられない。時間にするとほんの数秒、必死だったし恐怖から犯人の顔はとてもじゃないけど見れなかった。

怖かったよね、がんばったね、なんてウソでも誰も言ってくれない。男にはわからないから。

そして世間的にいうその程度の犯罪だと犯人はすぐに釈放されてしまう。

日本では性犯罪者の再犯率は約14%とあるが、声なき声がほとんどだろうから、実際にはその何倍も、傷を負ったひと(女性)がどうにか心を補いながら生活していると思うと本当に胸が痛い。

それと同時に、人権を犯した人間の人権が守られる現状に違和感や気持ち悪さを持たなければならないし、例えばアメリカでは性犯罪者の位置情報を把握できるサイトがあるのに、なぜ日本ではそんなことも法整備できないのか明確な理由を教えてほしい。

この事件では、被害者とその家族の関係性、わざわざ遠い国で水商売をしていたこと、知らない男を信用してしまったことなどを問題視する意見もあるけど、そもそも金のような男が存在しなければいいだけのことです。女をバカにすんなよ、と言いたい。
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