エンタメとしてはそこそこ楽しいが、カタルシスは感じないしメッセージ性も思ったよりは強く受け取らなかった。
バービーに縁のない中年男性観客にもっと毒を盛られてたらそれなりにいたたまれない事もあったかもしれないけど、意外とカラッとした皮肉止まりなので、そうは感じなかった。
女性らしさの象徴のバービー(マーゴ・ロビー)が女性らしいスタイル強調のルックスで現れた時に性的な目を持って見る視聴態度は正常だと思うし、逆にそれをなくした時にエンタメ性もなくなるのではないか?という事も思ったし、じゃあ、この映画の言わんとしてることに腹を立てるのかと言えばそうでもない。
まあ、要するに、これはフェミニズム性をそこまで感じさせるような内容でなかったことの証左でもあるのかなと。
コメディとしては充分楽しい映画だったけど、個人的にはもっともっとブラックで過激な笑いの方が好みではありますが、そうなるとまた別の文脈が生まれそうで、、、、う〜ん、今の時代、素直にエンタメを楽しめない風潮と自分自身に気付かされるのであった。
余計なノイズを入れずにもっと純粋に映画を楽しみたい今日このごろ。