なかなか面白かった。アバクロの腹筋男子の写真はやっぱりブルース・ウェーバーだったのだな。ミドルクラス白人ティーンのための服であり、店員はすべてカリスマがあって見た目良しでなければならない、というのは店が小さいうちは良いだろうけど、大きくなるとどうしても無理があるのでは。だいたいそんなに非白人がいやなら、非白人の多い地域に店を出すべきではないのでは? 存在は認めないけど、お金を出してくれるのはオッケーなのだろうか。
ただ面白いのは、「人種」を理由に雇わないのは違法だけど、「見た目」が理由だと微妙になり、「能力」を理由にすれば合法らしいこと。映画やモデルのオーディションにおける「能力」とは何なのか? 店員を採用するにあたり「わが社のイメージを代表するにふさわしい容姿であること」というのは違法なのか合法なのか。セールスマンを採用するときに、顔の良いほうを選ぶのは、良いのか悪いのか。いろいろ考えてしまう。
日本だと問題にもならないだろうが。昔、紀伊国屋書店が女子社員を面接する際に「ブス・カッペは不可」と書かれたマニュアルがあって、新聞にスクープされていたのを覚えている。当時は「かっぺ」ってなんだろうと思っていたが...
アバクロは男子を見た目で選んでいたのが新しいかも。
