予想以上にスプラッター度が高く、物語性は低い。キービジュアルに釣られたなぁ。
ホラー/スリラー映画の各種おすすめランキング常連作。しばらくタイトルの読み方が覚えられなかった。で、同じくランキング常連の韓国映画「哭声 コクソン」を観て、振り仮名「コク」でやっと「コクヒ」を覚えられた。
全編スプラッター盛り盛り、人体損壊シーンが出るわ出るわの大盤振る舞いで、それはもう血とはみ出し内臓の量が半端ない。さらに大きなボカシでどうなっているのかさっぱり見えないエロシーンも出てくるわで、なるほどのR18+指定。
2021年のクレジットなので制作時点ではすでにコロナ・パンデミックが起こっていたはず。とは言え、スティーブン・ソダーバーグの傑作「コンテイジョン」の様なリアルにパンデミックを描いているわけではなく、ひたすらゾンビ風味なスプラッターに徹していて、それはそれで潔い。
劇中スマホのメッセージと通話はLINEが使われている。ググると台湾のLINE普及率は日本と同じくらいで70%を超えているそうだ。総統の緊急会見シーンが出てきて、きっとそうなるんだろうなあという通り政治不信感が濃厚に描かれている。中国との高まる緊張状態を鑑みると、LINEでは韓国経由で中国に情報ダダ漏れだろうに、と心配になる。
基本的にスプラッターは好みではないのだけれど、怖いもの見たさでつい再生ボタンを押しちゃうんだなあ、てへぺろ。いつチェックしてもAmazonでは有料レンタルだったのだけど、昨夜、見放題にオンリストしているのを見つけ早速、再生。ケチくさい話だけど、結果、有料レンタルしないで良かったなぁ、と思う。