このレビューはネタバレを含みます
再見。
邦画リメイクの記事を見て、何故に今これ?って思ったけど、改めて見ると、今だからこそ、とも思える。
誰が何の為につくったのか分からない、巨大な立方体【CUBE】。
縦横高さ4.2mの、小部屋の集合体に閉じ込められた、男女6人の脱出劇が主題。
物語中盤、無気力人間・ワースの発する言葉から、俄然、この映画、哲学的な趣を帯びてきます。
目的なんてない、ただの金持ちの道楽で世界は動く。
関わる人間も、部分的にしか分からないから良心の呵責もない。
ただ儲かったと思うだけ。
たしかに、それって真理かも。
温暖化の問題ひとつとっても、自分の日常が誰かの苦難に直結すること、切実に自覚してたら、痛くて苦しくて生きてらんない。
ただ、ラスト、ある人が生きる目的うんぬんって言うのだけど、そこはツベコベ言わず動きなさい!って思う。
生きる目的なんて、あってもいいけど、無くたって、生きるんだよ。
だって、今、生かされてるんだから。
24年も前の映画だけど、オリジナルってすごいなぁ。
力があるなぁ~と、拍手喝采でございます。
フィルマークスの、みんなのスコア、思ったほど伸びてないので意外に感じるけど、一度見てみて~。
試してみる価値あると思うよ。