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逆転のトライアングルのパピヨンのレビュー・感想・評価

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
3.8
リューベン·オストルンド監督とは初遭遇です。なんと本作品は「ザ·スクエア 思いやりの聖域」2017 に続く2度目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞だそうで自分無知でした。本作品はアカデミー賞にもノミネートされていて この手の作品が評価されることは嬉しい気がします。この手の作品と言うのは 資本主義·共産主義 / 経済格差 / 人種差別 / 性差別 etc 人間が造り上げてきてしまったヒズミをブラックユーモアで料理した感じですかね。
豪華客船の旅はまさに社会の縮図ですよね 上層階から船底まで富裕層·中間層·そして移民のような下層階級まで。胸くその悪くなる演出に苦痛を感じる方もいるでしょうね。ところが そんな“社会の縮図船”が無人島?に漂着する後半戦では 人間力の無い金持ちの上にサバイバルに長けたトイレ清掃員の移民が頂点に立ちます。シニカルに今の人間社会を嘲笑い エログロ“ゲロ”でコーティング。
本当に近年のスウェーデン映画の活気が伝わるヘンテコな作品を皆さん受け入れられますか?自分はちょいとハッピーでちょいとキモい感じですかね。
ヤヤ役のチャールビ·ディーンの冥福を祈ります。
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