【おかえりクローネンバーグ】
原点回帰とさらにその先へ
外科手術を素人でも気軽にできる様になった世界での変態カップルのお話。
クローネンバーグがこれまで扱ってきたテーマ、肉体の変容や有機的な機械、背徳の性愛に哲学的思索や対話、すべてが集約されたまさに集大成と言うべき作品。
明らか狂っているのに映像がとにかく美しく静かで、クローネンバーグ監督の本気を観ました。
イグジステンズでも見られた様な機械がいっぱい出てきたし、内臓もぐちゃぐちゃで本当素晴らしい出来!!!
あとご飯食べる時のイスが本当すごい!あれおれも欲しい🥺
近年ジュリア・デュクルノーや息子のブランドン・クローネンバーグが70〜90年代のクローネンバーグ的なテーマを現代的にブラッシュアップした作品を作ってきていたが、本作はそれをさらに上回る出来。
最近ようやく時代がクローネンバーグに追いついてきたのに何でカンヌとれないんだ!!と思ったらまた未来に行ってしまわれたんですね、納得😇
次に時代が追いつくのはいつだろうか……。
こんなすっごいの作ってもう撮らないつもりなんじゃないかとちょっと心配🥺