もう二度と観ない。邦題が良い。トラウマ級です。本当は満点つけたくないぐらい、胸糞悪い。
この監督は相当、映画づくりが上手い。あまりにも上手すぎるので、綺麗な映画は作れないんじゃないかなとさえ思う。
観てるとき何重にもキツくてしんどすぎるから出ようかなと思って、時計みたらあと1時間あって「いや待て、これここからどう展開されてどう締めくくられるんだ?」と気になりすぎて、どうしても出れなかった。
ヒュートラ渋谷のodessaシアター1は音響にこだわられているのも相まって、思わず身震いしてしまうほどの恐怖が襲いかかってくる。音楽がずっとすげえのよな。
犯人役の俳優の演技も大いにあれど、息子が間違えて頭にボールぶつけて来ただけでまじで殺すかと思う緊張感、あそこまでドギンドギン(恐怖で心臓苦しくなる)させられるの、もはやおかしいって。
ラストの後味の悪さがこれまた、蜘蛛の巣に引っかかってでられなくなるような絶望を感じさせる。宗教が絡んでいるので説得力が強い。最悪。
もっと主人公のかっこよさに痺れる映画かと思っていたけど、あの主人公は私の激強バージョンでしかなく、女としてちゃんとクソみたいな差別を受けているのも辛かった。全然ヒーローになることなく。命懸けだったのに。