玉生洋一

ザ・クリーナー 消された殺人の玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

血みどろの殺人現場を
うっかり掃除して
すっかり綺麗にしちゃう
という導入部だけで
まるでコントのようで面白い。

その後の展開もスリリングにきっちり描かれていて楽しめた。
序盤から犯人はバレバレだし
クライマックスも部屋で3人になるんだろうなぁと予想できたが。

本気で犯人を隠そうとするならば
親友役を「ドジっ子ギャグメーカー」として
ほんわかした感じに描いておいて終盤で豹変させればよかったのではと思う。
「お笑い要員としての登場人物なのだな」と思わせられたらうまく隠せるのでは。

娘の心中を思うとラストは切ない。
父娘の心の行き違いがすっきりきれいになるようなラストも見たかった。

警察の腐敗ものかと思いきや、
メインの事件の真相は男女の愛情のもつれが原因だった。
杜撰な計画にも思えるが、主人公が合鍵をうっかり持ち帰らなければうまくいっていた可能性もあるのか。

終盤は「掃除」という特性があまり生きていなかった。
同じ業者が犯人側にいて
実は2回掃除が行われていた等の
掃除業者ならではのトリックが作れたら面白そう。

※2022.2 BS12。CM含1h45m。
※ 72mの娘が箱をぶちまけて暴れるシーンの途中から1mほど逃。