ぶみ

ザ・クリーナー 消された殺人のぶみのレビュー・感想・評価

3.0
レニー・ハーリン監督、サミュエル・L・ジャクソン主演によるサスペンス。
元警察官で、現在は死体処理現場等を専門に扱う清掃会社を営む主人公が、殺人容疑をかけられてしまう姿を描く。
主人公をジャクソンが演じているほか、元相棒の刑事をエド・ハリス、事件を担当する刑事をルイス・ガスマン、清掃をした家の主をエヴァ・メンデスと、出演陣はそこそこ豪華。
主人公の営む特殊清掃会社というのは、あまり表には出ないが必要不可欠な職種であり、その仕事ぶりは中々興味深いもの。
その主人公が、いつの間にやら殺人事件に巻き込まれていくが、徐々にその真相に迫っていく様は、クライム・サスペンスの王道を行くものではあるが、正直、盛り上がりに欠けたかなという印象は否めない。
ただ、奥行きのある質感の映像はいかにも映画らしく、前述のような清掃シーンは一見の価値あり。
もっと面白くできたのではないかと感じたものの、ベテラン俳優陣の演技合戦と、ライトなサスペンスで、気楽に観るには丁度良い一作。

洗浄するのは血ではなく、怒りや悲しみだ。
ぶみ

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