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クレージー大作戦のmitakosamaのレビュー・感想・評価

クレージー大作戦(1966年製作の映画)
3.6
傑作揃いの作戦物の中でも特に脚本が練られた1作。メインライターの田波靖夫に加え、監督の古澤憲吾。さらに坪島孝を含め5人体制の脚本だけのことはある。やっぱりコメディは脚本ですよ。

刑務所に服役する谷・犬塚・桜井・安田・石橋。
刑務官がハナ肇で、囚人に更生の為にバンドをやらせ、自身はドラムでバンマスを務める。
そこに植木等が、脱獄してマフィアの10億を横取りしようとけしかける。

刑務所内でバンドをやらせているという設定が良いよな。この設定が後から活きるし、香港作戦依頼のクレイジーの音楽ネタも披露される。

リーダー格の植木・金庫破りの谷・巻き込まれる看守のハナ、この3人が主だけど、あとの4人にももう少し役割を与えて欲しかったな。

老人ホームでの慰安演奏を脱走。ギャングの屋敷に忍び込むが金庫の金は移動されてた。
警察の検問を抜け、ギャングの取引のある伊豆へ。

ココで昔の東急渋谷駅が出てくる。通称アオガエルと呼ばれた昔の東横線(今のハチ公前にある車両)を見ることが出来る。

当時の伊豆ホテルやテーマパークでギャングとの現金の争奪戦。
今より田舎だとはいえ、伊豆山中でずいぶんとカーチェイスも行なわれる。

音楽ネタも多いし、ちゃんと演奏してるシーンもある。安田伸のクラリネットや犬塚弘のウッドベースなども見どころの一つ!
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